Japanese -> Car -> モディファイ -> エンジン -2004.12.7 Updated-

[ エンジン ]

1.マフラー
muffler

 交換した動機は不純だった。リアのスタイリングと燃費の向上である。例の規制緩和前だったのでJASMAの車検対応品を前提としていた。私は太い1本出しよりも、ヨーロッパの香りのする2本出しが好みだったで、FUJITSUBOLEGALISを選んだ。

つけてびっくり、予想をはるかに越えた排気音量で悩んでしまった。というのも家内に相談した際、

「変えても良いけど、うるさくなるのはだめ!」

と言われていたもので。しばらく家内をLEGACYに乗せる時はアクセルをできるだけふかさず、そろりそろりと運転していた。が、高速道路を走行した際、自動発券機を過ぎて合流に向かい、アクセルオーーン!

「....マフラー変えたでしょう?すんごくうるさい」
「いっ、いや、前のまんまだよ。気のせい、気のせい」
「....(無言でにやり!)」

ということでバレバレだった。現在はそのうるさいと感じた音とレスポンスアップに酔いしれている。特にBOXERエンジンの高回転域のそれは筆舌に尽くしがたく、半ば中毒と化している。ただ冷静に見れば低回転域のトルクは落ちたような気がするが。

 ここで一言、所帯をお持ちの方、マフラーの交換は慎重に!!

 現時点における社外マフラーの選択は、車検を通すことだけ考えれば、JASMAの認定品であること、その車種の専用品であることは必ずしも必要無いかもしれない。ただし見栄えや音量、音質のみで選択すれば、その車のウェルバランスを損なう可能性がある(極端な場合はエンジン、その他を壊す)ということを知っておいていただきたい。たかがマフラーと思いきや、されどマフラーなのだ。

[2004.12追記]本人の高齢化および近隣への配慮から純正のマフラーに戻した。実に9年振りである。あらためてその中低速トルクの豊かさに驚く。市街地での運転に限れば純正が一番なのだ。当たり前の事を今さらながらに痛感した次第である。

 なお取り外したLEGALISタイコの車体側に穴が開き始めていたが、よく保った方ではないだろうか。錆が出る前に耐熱スプレーでテールエンド以外にペイントを施したことが寄与したのではないかと思う。

2.エアクリーナ
Air Cleaner

 一時期、エンジンの低回転域のトルク不足を補うため、毒キノコ(むき出しタイプのエアクリーナ)を付けた。桑野製のMAX POWER FILTER、「レガシィワゴン BF5NA・ABS無用」というものだ。

 確かに低回転域のレスポンスは向上する。しかしながら以下の3点に注意してほしい。

(1)むき出し形状にするとエアフローセンサが吸気量を正確に測れず、測定した吸気量よりも実際の吸気量の方が多くなり、結果として燃料が薄くなる。ガソリンはそれ自体エンジンの冷却作用を担っているので、極端な場合はエンジンブローという悲惨な結末を迎える。これを補正するためには最低限AFCの装着もしくは燃料マップの書き換えが必要であると考える。

(2)MAX POWER FILTERは湿式なので、微量であるがフィルタオイルがインテーク側に流れ込む。一方BFのエアフローセンサはホットプレート式なのでホットワイア式と同様汚れに対して非常にシビアであり、若干の汚れが大きな測定誤差を生む可能性がある。これに関してはMINES等の専用クリーナでまめに清掃してあげなければいけない。

(3)むき出し形状の場合、エンジンで暖められたボンネット内の熱い空気を取り込んでしまう。冷気に比べ燃焼効率が落ちるので、整流板その他でグリルやバンパ近辺からの空気を誘導した方がいいと思われる。

[1998.9追記]MAX POWER FILTERを装着後43,500kmを経て、純正エアクリーナケース+純正交換タイプのFET FORZAに戻した。理由はフィルタの劣化と湿式フィルタによるエアフローセンサの汚れの回避である。やはり末永く乗り続けるためには純正交換タイプの方が得策であると判断した。まだエアフローセンサの洗浄が終わっていないので正確な走行インプレッションとは言えないかも知れないが、やはりむき出しタイプにくらべるとレスポンスは低下する。アクセルオンでは加速が緩やかになり、アクセルオフではエンジンブレーキが徐々に効いてくる、そんな感じである。物足りないとも感じるがエンジンへの負荷は確実に減っていると考えられなくもない。

[1999.7追記]久方振りに純正のエアクリーナエレメントに交換した。 交換手順はこちら

3.AFC
AFC

 AFCとは"Air Flow Converter"の略で、エアフローセンサからコンピュータまでの信号線の間に装置を割り込ませ、エアフロー信号を変化させて、コンピュータの把握する吸気量をごまかし、結果的に燃料を増減する装置である。私はAPEXスーパーAFCを購入した。

 取付は自分で。まず装置の取付位置だが、空いている所に両面テープでピタっというのはやだったので、オーディオの下、0.5DINの隙間にした。ただこのスーパーAFCは高さは0.5DINだが、幅は0.5DINというわけではないので残りのスペースに何を入れるかで大層悩み、最終的に0.5DINのスペーサ(小物入れ)を切った貼ったして、AFCと並べて幅が合うように加工した。でも入れられるものと言ったらショートホープ位しかないのだ。折を見て簡単な電圧計を組み込もうかと思ってる。配線は特に難しいことはなかったが、さすがにエアフロー信号線を切断する時は、「本当にその線で良いのか?車動かなくなっても知らんぞ!」という思いがよぎり、勇気がいった(切断後、ギボシ端子でAFCを割り込ませる。別に切れたとしてもまたつなげばいいんだけどね...ちょっと大袈裟。)。

 使い勝手は良好。この製品は+-30%の燃料調整を5つの回転域ごとに行なえるのですが、走っては設定を変え、また走っては設定を変えという作業を繰り返していると、不思議とあるポイントで設定が定まってくる。なかなか便利な装置である。

X.今後の計画

フロントエキゾーストパイプ ......  MC後のAT車は等長エキゾーストパイプを採用している。そのため不等長エキゾーストパイプの排気干渉のため生ずる独特のボクサーサウンドがあまり聞けない(注:私のいうボクサーサウンドとは低音のドコドコしたものではなく、レオーネやMC前VZの奏でる軽快な排気音のこと)。そこでNA用不等長のエキゾーストパイプへの交換を現在検討している。MC後はO2センサが2つあるので、当初はMC後MT車のパイプの入手を想定していたが、実際にはMC前NA車のものを入手した(あきゃまーさん、ありがとう!) そのため2個のO2センサから信号を得ているECUに対し、どのように処理すべきかが問題となる。この点に関しては後日報告をしたいと思う。

エンジン ......  まだまだ元気なのですぐにという話題ではないが、長年の使用で少しずつくたびれてきており、あるタイミングで強化を図りたいと思っている。NAエンジンの強化形として以前はBG9の2.5リッターエンジンへの換装を目論んでいた。しかし数人の識者より、費用対効果が得られないのではないか、つまりトルクは太るものの、高回転域のパンチ力は今より望めなくなるのではないかという意見を頂戴した。そこで現在はこのEJ20Dエンジンの良さをスポイルせずに強化する方法として、オーバーホールと同時にガスケット調整によって圧縮率を高めるという手法を取りたいと考えている。


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