Japanese -> Computer -> LCのモディファイ -> 40MHzへのクロックアップ -1999.8.25 Updated-

[ 40MHzへのクロックアップ ]

 やはり33MHzを手に入れたからには、40MHzを試みないと男じゃないだろう!
というわけで40MHzへのクロックアップの報告である。

 副題は「1歩進んで2歩下がる」(笑)

 今回の作業は2ステップ踏むこととする。詳細は前回同様、"DOPING MAC"もしくはGABEZING ROOMを参照してほしいのだが、1)外部クロックの注入2)クロックドライバの交換、という手順になる。ただし1)の作業のみでも個体によっては40MHzにアップする場合もあるので(私の場合は37MHz)、2)の作業は必ずしも必要ということではない。

外部クロックの注入 - 加工

 まずユニバーサル基板を加工し、ICソケットと配線を行う。私の場合入手したクロックオシレータが立方体の8pinICサイズのものだったので、一応今後のことも考え8pinICサイズでも14pinICサイズでも使えるようにしておいた。マザーボード上のオシレータとVcc及びGNDを接続し、ビデオコネクターの上に基板を固定。そしてR93を外して外部クロックオシレータの出力線をつなぐ。とりあえず作業は終了。

20MHz Clock OscilatorFor 40MHz Clock Up

外部クロックの注入 - テスト

 取りあえずモニタを接続せずに電源ON! 無事起動音が聞こえることを確認し、モニタを接続して再度起動する。

「あっ、あれ〜?」

 起動音、背景色の表示、マウスカーソルの表示と順調に行くかのように見えたが、その後は久方振りのSad Mac... 何度かリセットや起動を試みますが結果は同じだった。表示されたエラーコードは上段が"0000000F"で下段が"00000002"もしくは"00000003"。メモリを疑い、再度取り付け直したりしたが結果は変わらず。う〜〜ん。

 ふと考えが浮かんだ。SIMMを入れ替えてたらどうなるだろう?と。早速32MBのSIMMに換えたところ、正常に起動するではないか!Clockometerでクロックを計測すると約37MHz。予想通り時間とともに36MHz前半までクロックは低下する。既に向かうべき方向は決まっていた。

「こりゃ、クロックドライバの交換やね!」

クロックドライバの交換 - 加工

 この日のために、随分前から交換用のクロックドライバMC88916DW80は購入してあった。やはり秋葉原では入手できず、共立電子から通販で取り寄せたものだ。

 もとのドライバの取り外しは、がべじんさんの忠告通り、もう一回使うなんてケチなことは考えず、精密ニッパで足をずばずば切断してからハンダごてで残骸を取り除いた。ハンダを平らにならした後、新しいクロックドライバを祈りを込めて丁寧にハンダ付けする。

クロックドライバの交換 - テスト

 ハンダ付けには自信があるので(笑)、もと通りに組み直し、周辺機器を接続して起動!

「おや〜、またうまく立ち上がらないではないか...」

 起動音は正常だが、今回は画面に何も表示されない。何度か再起動を繰り返していると10回に1回位、MacOSのロゴまでは表示されるがそこでストールという現象にも遭遇した。コーヒーを飲みながら、またまた善後策を検討する。

「CPUを68LC040に交換したらどうだろ?」

 もう使わないであろうとしまっておいた68LC040をごそごそと引っ張りだし、CPUを交換して起動。いや〜、うまく動くじゃないすか(嬉)。Clockometerで動作クロックを確認する。

「おお〜、見事に40.09MHz!」

まとめ

 ということで、今回40MHzへのクロックアップは成功したが、その代償としてFPUと64MBSIMMが使えなくなってしまった。その点がちょっと残念。

ORG. STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5
CPU 68020 68030 68LC040 68040 ---> --->
FPU なし ---> ---> 内蔵 ---> --->
CPUクロック 16MHz 25MHz ---> ---> ---> --->
バス幅 16bit 32bit ---> ---> ---> --->
メモリ最大容量 10MB 36MB ---> ---> ---> --->
メモリ実搭載容量 4MB 8MB 36MB ---> 68MB --->
ハードディスク容量 100MB 160MB ---> ---> ---> 1GB
STEP6 STEP7
CPU 68040 68LC040
FPU 内蔵 なし
CPUクロック 33MHz 40MHz
バス幅 32bit --->
メモリ最大容量 36MB --->
メモリ実搭載容量 68MB 36MB
ハードディスク容量 1GB --->

[ 先頭に戻る ] [ LCのモディファイに戻る ] [ 33MHzへのクロックアップへ ] [ HDDクラッシュ!そして交換へ ]