Japanese -> Car -> リポート -> 市販空気清浄器の機能強化 -2000.10.10 Created-

市販空気清浄器の機能強化

 エステー化学より現在販売されているソーラームーブ・Wは日照時間に限りファンが回転する。夜間は吸着剤による脱臭のみで前モデルのソーラームーブより明らかに脱臭効果が落ちているため、乾電池によるファンの駆動ができるように改造した。なお私の場合は、ソーラームーブからソーラームーブ・Wへ電池ボックス・ダイオード・配線材をそっくり移植したのだが、新たに購入しても部品代は全部で数百円と思われる。

1.配線の解析

 旧ソーラームーブの配線は下図のようになっている。

Connection

 ダイオードを入れることで乾電池・太陽電池双方が充電されることを防いでいる。ということで改造に必要なパーツは、単三電池用(もしくは単四電池用)ボックス×1、整流用ダイオード(1S1588など)×2、配線材少々、やや厚みのある両面テープ少々となる。なお乾電池側のダイオードをはずし、乾電池の代わりに充電池を使うことも考えられる。

2.加工作業

 ソーラームーブ・Wはモーター及び太陽電池を挟んで固定しているため、蓋の部分が二重構造になっている。まずこれを外さなければならない。先にファンを外してから、割らないように注意しながら分離する(接着剤は使われていない)。

 次にモータと太陽電池を取り出し、スモークの蓋に配線を通すための穴を開ける。商品名が読める方向に置いて上から見た時に、風の流れを邪魔しないよう、左側に電池ボックスを配置することとする。

Layout

 導風用の隔壁と太陽電池の収納場所左上隅に3mm程の穴を開けるのだが、配線を通した時にファンと干渉しない位置であることを現物で確認して欲しい。

3.配線作業

 モータ側のケーブルを外し、上図に従い、追加回路を割り込ませる。ダイオードは電池ボックス裏に配置し、後で両面テープで固定すれば良いので、空中配線で構わない。

Inside

 電池でファンが駆動されることを確認した後、電池ボックスをスモーク蓋に両面テープで固定。モータと太陽電池を元の位置におさめ、分離した蓋を合わせる。最後に底部と蓋部をはめて完成である。なお電池ボックスとフィルタが少し干渉するが、問題のない範囲であるはずだ。


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