Japanese -> Car -> リポート -> シートベルトの交換 -2007.6.5 Updated-

シートベルトの交換

 シートベルトが壊れてしまった。戻りが鈍くなったなと常々思っていたのだが、ある日引っ張って勢いをつけて収納しようとしたら、途中でロックして押しても引いても動かなくなってしまった。そのままでは運転できないので取りあえず内張りを剥がして巻き取り部をいじっていたらロックは解除できた。その後何度かロックして同様の手順で解除していたところ、今度は全くベルトを引き込まなくなり、身体をホールドせずシートベルトとしての役割を果たさなくなってしまった。そのままでは安全性に問題があるので、部品を発注し自分で交換した。いくつか気がついた点があるので以下に。

1.部品

 部品はシートベルト一式でしか発注できない。すなわち、壊れてしまったのはベルトの巻き取り部分なので、本来は巻き取り部+シートベルト(巻き取り部と一体)のみ交換したかったのだが、加えて通常シートベルトの金具を差し込む受け側の部品とピラー部のスライドする部品が同梱されていた。よって結構値が張る(13,400円)。中古部品でも動作に問題がなければいいと思っていたのだが在庫に巡り合えなかった。気長に待てば見つかるかも知れないが、今回は急を要していたので断念した。

[2007.6.5追記]同じ部品を発注したところ、価格は17,600円にあがっていた。

2.工具

 シートベルトの両端(片側は巻き取り部分)は太いボルトで留められているが、これがなんと16mm!国産車用のツールセットは、コマもコンビレンチも16mmは通常セットされていない。聞くところによると、シートベルトの固定ボルトは世界共通で16mmなのだそうだ。まったく知らなかった。はずすのは17mmでもできるが、やはり絞める時は16mmが必要だ。

3.作業

 交換時、時間がかかってしまったのは、シート横のシートベルトを直接ボディーに固定している金具の脱着。プロであれば作業の邪魔となる、シートやステップの内装をはずしてから交換に取り掛かると思うが、そこはアマチュア、シートベルトが格納されているところの内張り1枚のみはずして作業を始めた。予想外にスペースがなくフロアシートを強引に引っ張りながら、コンビレンチのメガネ側でボルトをはずし、金具を無理矢理引き抜き、そして新しい部品の金具を無理矢理こじいれ、事なきを得た。でも急がば回れであることを痛感した。

4.故障原因

 取り外した巻き取り部をばらして、うまく動作しなくなった原因を探ってみる。結果シートベルトを引っ張る板スプリングが途中で折れていることと、衝撃時にシートベルトをロックする真鍮の振り子のようなものの動きが鈍く、ロックが解除されるべき時に解除されていなかったことがわかった。交換してよかったと思った。


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