Japanese | -> Car | -> リポート | -> プラグコードの交換手順 | -1998.7.28 Updated- |
通常プラグやプラグコードの交換は、車のメンテナンス作業の中でも容易な部類に入ると思う。ところが水平対向エンジンの場合、お金払ってでも他人に任せようかと思ってしまう人も少なくないのではないだろうか。原因はプラグがエンジン横にあり、そのままでは手が届かないからだ。でも多少時間はかかるものの自分でできない作業ではないはずである。Do It Yourself!
運転席側はエアクリーナボックスを外すことから始める。私の場合は毒キノコなのでフィルタそのものをはずすだけなので若干楽ができる。とにかくエンジンの横にスペースを空けよう。助手席側はウォッシャータンクとバッテリーを外した。
一気に抜くと何がなんだか分からなくなるので、1本はずしたら新しいプラグコードに交換という作業を繰り返す。はずしたコードの再利用は今のところ考えていないが、外す時は絶対にケーブルを持たず、キャップ部分を持つようにする。ケーブルを無闇に引っ張ると断線する。なおプラグ側は補機をはずしてもスペースは少ないので、キャップの耳のようなところを手で挟んで小刻みに力を加え、まっすぐに引き抜く。私の場合1番コードのプラグ側が固着していて、はずすのに手間がかかった。コイル側は簡単に抜けるはずだ。プラグホール近辺に砂などが溜っていたら軍手で軽く拭ってやる。時間があればこの時点で一旦プラグをはずして焼け具合をチェックし、また元に戻しておく。
新しいプラグコードの中から同じ長さのものを探し、そのコードに識別番号のタグを付ける。私の場合(SOHCでも同じかどうか確認とってないのであえてこう書いた)、以下のようになっていた。
長さの順 | 識別番号 | プラグ側位置 | コイル側位置 |
---|---|---|---|
短い | 1 | 運転席グリル側 | 運転席側上 |
V | 3 | 運転席バルク側 | 運転席側下 |
V | 2 | 助手席グリル側 | 助手席側上 |
長い | 4 | 助手席バルク側 | 助手席側下 |
いよいよコードを取付ける。もう1本のコードに沿って配管の下などをくぐらせ(コイル側端)、位置があえば、コイル側を差込む。カチッとした感触が得られて初めて正常な接続となる。コイル側からケーブルをケーブル止めのクリップに押し込んで行く。さて厄介なのがプラグ側だ。プラグの頭が見えないので手探り状態で手の先に意識を集中して差込んでいく。シリコンプラグコードの端子は純正より若干柔らかいのでプラグにちゃんと接続できていなくても押し込めたような感触が得られてしまうので要注意である。歯医者さんが使う歯の裏側を見るミラーを用意するといいかも知れない。プラグ交換にも使えるはずだ。正常に差し込めると最後に押し込んだ瞬間コイル側と同様に、「カチッ」というクリック音が聞こえる。
外した補機類を元に戻す。コネクタ類を外した場合は要注意である。なお時間に余裕があれば、普段手が届かないところも多いだけに清掃を行うと良いだろう。雑巾でざっと拭くだけでも違う。
エンジンをかけてみる。もし接続が不十分な場合はエンジンがスムーズに回らないため、振動が大きくなるし、音もききなれたものとかなり異なるはずだ。その場合はもう一度補機をはずして接続し直そう。急がば回れ!である。