Japanese | -> Car | -> リポート | -> アイライン・ガーニッシュの塗装・装着手順 | -1998.6.23 Updated- |
一番しんどい作業だ。ただここでの努力は仕上げの状態にかなり影響する。耐水サンドペーパーの320〜400番位で水を付けながらしこしことシルバーの塗装を落とし、黒ゲルコート層を露出させる。軽くペーパーがけして即塗装しても構わないのだが、下地のシルバー色は結構透けるので万全を期してすべて剥がす。なお100番位のペーパーを使うと作業は楽だが、缶スプレーはプロ用と異なり薄くサラサラしているので、やすりの目が残ってしまう。
冬はともかく暖かい時期は塗装の前に必ず脱脂を行う。まめに手を洗いながら行っても、手の油は結構ついている。脱脂にはSOFT99のシリコンオフを用いた。
本来はプラサフを吹き、塗装と下地の密着を高めるが、黒のゲルコートがきれいに残っていたので省いた。SOFT99製の缶スプレーを使って重ね塗りをする。大体3〜4回位、重ねれば充分だと思う。この時はあまり欲張らず、1回1回を薄目に吹く。ただコーナーはどうしても塗装が薄くなるので、缶を平行移動する時に重なるよう意識して吹くようにする。塗りと塗りの間隔は季節により異なるが、外気温が20度以上あれば5〜10分でいいと思う。今回はアイライン・ガーニッシュなので左右交互に塗った。なお最後の色付けの前にホコリやブツをチェックし、あれば800〜1000番で軽く落としておく。
メタリック塗装はこのクリアの出来如何で仕上がりが大きく異なる。以前色は出ているのに艶が今一つという経験を何度もしたが、これはクリアの吹き付け量が少なかったせいだった。ですからスプレー缶もクリアは余分に用意しておく。そしてやはり重ね塗りをするのだが、私は3〜4回吹く。ただボディカラーと違うのは、1回に吹き付ける量を多くし、したがって吹き付けの間隔も15分程度確保するところだ。この濃く吹く加減が大変難しく、一般的に言われているようにタレる寸前の濃さなのだが、ちょっと油断するとタレす。ただタレたら、最終仕上げ時に1000番でペーパーがけし、コンパウンドで磨けばいいのだから、遠慮は禁物だ!思い切ってクリアを吹き付けよう!!やはり最終吹き付けの前にホコリやブツのチェックを忘れずに。
十分に乾燥させる。丸一日はおいてほしい。焦って組み付けると塗装が硬化していないため、塗膜がよれたり剥がれたりするのでがまん、がまん!という私も今回早くそのイメージが見たくてまだ乾燥しきっていないのにヘッドライトにあてがったりしているうちにちょっと塗装を傷つけてしまった (^^;; 表からは見えないところだったのでよしとしましたが...
新品で購入すれば両面テープが準備されていると思うが、なかったためアッシーの接着の痕跡を参考にテープをカットする。ただ手持ちの両面テープは厚さが薄く、FRP裏面のでこぼこを吸収しきれず接着が甘かったため(写真左)、厚手のものを購入しカットした(写真右)。
いよいよセットする。まずヘッドライトを清掃。油脂などがついていると接着力を低下させるので。各部分とのクリアランスのバランスをとりながら、まず軽くセットし、位置がよければ力を加えて圧着する。
この状態で約1週間程おいた後、磨く。まだシンナーが完全に抜け切れていないため、この位の乾燥時間が必要だ。ブツやタレがあれば軽くペーパーをかけてから、細目のコンパウンドで磨き、さらに極細目のコンパウンドで磨いてフィニッシュする。もしワックスがけをするのであれば、さらに1ヶ月程おいてからの方がよいだろう。