Japanese -> Car -> リポート -> エアコンの修理 -1999.8.26 Created-

エアコンの修理

 いやはや、いろんな所が壊れる(苦笑)。今回はエアコンの修理について。

1.なんか変だぞ?

 7月に入り、流石にエアコンを使わないと厳しい季節になった。ふと送風口を見ると風が白い!?

 効きは別に悪くないのだが、エアコンを入れて暫くすると送られてくる風が白くなる現象が、何日かに一度起るようになった。まさか有毒ガスが出ているとは思わないが、あまり気持ちのいいものではない。不安が過る。

 そのうちにエアコン始動後30分位経過すると毎回この現象が出るようになってしまった。そして不安が適中!今度は白い風がしばらく出た後に冷気が来ない!!夏本番を控え、家族からのブーイングが目に浮かぶ。

2.聞き込み

 まずはディーラーに話を聞きに。

 以下の事がわかった。

  • 常時効かないわけではないのでガスが足りないわけではない
  • エキスパンションバルブ(以下、エキパン)が何らかの原因で詰まって供給側の圧が高くなり、強制的にオフされているのではないか?
  • 症状が出た時に圧を計ればわかるかも
  • 詳細は電機屋さんでないとわからない
  • お金は結構かかる

さてどうしたもんやら......

3.初めての電機屋さん

 今までまったく関わりのなかった電機屋さんの存在が急浮上した(笑)。バッテリやオーディオは用品店で購入していたし、オルタネータはディーラで無償交換してもらっていたので付き合いがない。

 そこで小林自動車鈑金工場に近所の川口電機工業を紹介してもらった。

 直接行ってお話を伺う。店の雰囲気と職人気質の御主人のお話に、私はすっかり魅られてしまった。ここにお任せしよう......

4.原因と修理内容

 やはり原因はエキパンの詰まりだった。エキパンとは圧縮され液化したガスの圧力を解放する部分で、温度によりその流れを遮断する機能を持ち合わせている。写真に見える穴の中の針のようなものが弁の役割をする。ここが詰まっているのがすべての原因だった。白い風は一時的に空気が冷やされすぎて、あたかも冷蔵庫を空けた時に流れ出る冷気のごとく目に白く映ったようだ。

 以下に修理の明細を記す。

使用部品&作業内容 単価 数量 金額
レシーバドライヤ 3200 1 3200
エキパン 4300 1 4300
Oリング 100 9 900
ガス 1500 3 4500
真空引き・ガスチャージ 5800 1 5800
スニソオイル補給 2500 1 2500
脱着工賃 △△△△ 4 ▲▲▲▲
Requid Tank  レシーバドライヤ。通称ドライヤ。中に脱湿剤が入っている。ガスのラインに湿気が混入すると氷結して詰まってしまう。ラインの脱着を行った場合には要交換。
Expansion Valve

 エキパン。DENSO製であることがわかる。これが原因だった。

 写真中段の右側の穴から写真下段の右の穴へ、ガスが流れるはずなのだが、息を吹き込んでも通らない......

Expansion Valve
Expansion Valve
O Rings  Oリング。ラインとの接続部に使用されている。要交換。
Dust  取り出されたコア付近のゴミ(笑)。これじゃ、効かなくなりそう。加えてカビやダニが心配。

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